日本語に飢える

8月は留学生クラスの授業がお休みだったので、いつもより余裕がありました。

ひまな時間は読書をしていることが多かったのですが、そんなとき、よく韓国にいた頃のことを思い出しました。

街を歩けば、目に入るのはハングル文字。
耳に入ってくるのは韓国語。  

当時、私はネット環境がなかったので、日本語に飢えていました。

休みの日に、ソウルの中心部にある大型書店に、日本の書籍をよく買いに行き、貪るように読んでいたのを覚えています。

韓国で日本語を教えていたので、日本人の同僚はいましたが、授業準備と授業に追われていたこともあり、交友関係はかなり狭かったです。

決まった人としか話さない生活を送っていると、自分の使う日本語の幅が狭くなっていくという不安も感じていました。

今、日本にいて、さまざまな背景を持つ日本人の日本語が耳に飛び込んでくる環境は、日本語教師をする上で、本当に恵まれているなと思います。

また、今の時代、SNSから得られる情報も膨大です。

例えば、Youtube。

最近になって、Youtubeにハマり、一時期、目が痛くなるほど、いろいろな動画を見ていましたが、日本語に関する発見もたくさんありました。

次から次へと新しいモノが生み出され、それとともに、言葉も生まれ、変化していく時代。

昔はなかった語彙を学生に教えたり、質問されたりすることも増えてきました。
カタカナ語に顕著です。

理解不能な若者言葉を目にしたりすると、もうついていけないと挫けそうになることもありますが、日本語教師を続けているかぎり、あきらめずに日本語を追いかけていきたいと思います。

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