猫が好きです。
あの気まぐれな感じがたまりません。
子どもの頃から猫を飼うことに憧れていますが、環境がそれを許さず、今日に至ります。
昔は近所に野良猫や、道に寝そべっている飼い猫がいたので、遊んでもらっていましたが、最近は近所で猫を見かけることもめっきり減り、さびしいかぎりです。
そんな私に、猫と触れ合うチャンスが訪れました。
知人の飼い猫に会わせてもらうことができたのです。
久しぶりの猫との対面に興奮しつつ、初対面の動物に激しい敵意を燃やされることも多い私はドキドキしながら、その時を待ちました。
のしのしと部屋を歩き回る猫ちゃん。
おずおずと近寄っていきましたが、幸い拒絶されることなく、触れ合うことができました。
もふもふとした感触。
マスクごしですが、鼻にキスをされたときの湿った感じと匂い。
至福のひとときを過ごすことができました。
考えてみれば、数年前に沖縄旅行をした際、首里城の近くにいた黒猫と戯れたとき以来の猫との遭遇でした。
このときの黒猫は印象に残っています。
私の足の周りをぐるぐる歩きながら、しきりにニャーニャーと話しかけてきました。
以前、道で遭遇した猫がいきなり仰向けに寝そべり、「腹をさすれ」とばかりに手でポンポンとお腹を叩き、指示出しをされた経験があるので、それかな?と思い、お腹をさすってみたら、「違うよ」という感じで軽く引っ掻かれました。
黒猫は長いこと猫語で話しかけてきましたが、どうにも解読できないので、
「ごめんね。猫語、わからないんだ。」と伝え、立ち去りました。
昔読んだ黒柳徹子のエッセイに動物と意思の疎通をするエピソードがたくさん出てきて、うらやましく思ったことがあります。
でも、本当に会話ができたら、聞きたくないことも聞いてしまうことになるだろうなと思います。
写真は首里城近くの黒猫です。
いつかまた会いに行きたいです。
