最近、感じることです。
今、教えている学生たちがみな真面目で、熱心に取り組んでいることもありますが、以前に比べ、質問のレベルが上がっています。
類義語や類似文型に関する鋭い質問が増えました。
これはネットの文法解説や母国語の辞書機能などが充実してきた影響があるのではないでしょうか。
私もネットで文法の機能や例文を調べることがあります。
とても参考になるし、学生にとっても非常にありがたいと思います。
けれど、教師はこれを見て終わってはいけないと思います。
テキストの懇切丁寧な文法解説もそうですが、同じものを学生も見ているのです。
そして、その上で、さらにわかりやすく教師に説明してほしいのです。
語彙訳を調べた上で、その使い方を聞いてくる学生もいます。
翻訳することは教えることと同じではないのです。
これだけ様々なコンテンツが充実し、独学が可能になっている今、お金を払ってまで教師に習う意味を学生の立場から改めて考えなければならないのではないでしょうか。
コンテンツが充実すればするほど、今までより深く深く分析する作業をしていかなかければならないという思いが強く湧き上がります。