日本語の授業と教師の体の動き

対面とzoomの並行授業を始めて、気づいたことがあります。

それは授業中の私の教え方の変化です。

複数名の学生を教えるとき、私は教壇にじっとしていることはあまりありません。

教室の中を動きながら、授業を進めていくこともあります。

もちろんこれは私のスタイルで、教師によって、動きは異なります。

また、語彙や文型の機能を説明するとき、ジェスチャーを交えながら、大げさに演技してみせることも多いです。

しかし、これらの動きを並行授業では抑えていることに気がつきました。

もちろん机間巡視は行いますが、それ以外は教壇に立ち、おとなしくしていることが多いです。

理由はもちろんzoomで参加している学生の存在です。

zoomの参加者には教師の全身の動きが見えません。

また、ジェスチャーを交えた動きは、学生を惹きつけることができ、時には笑いにも繋がりますが、これをやってしまうと、zoomの参加者が置き去りになってしまいます。

ただでさえアウェー感のあるzoomの学習者に居心地の悪い思いをさせるのは避けなくてはなりません。

「動」か「静」で言えば、明らかに「動」の授業スタイルの私ですが、「静」の授業を余儀なくされたことで新たに見えてくるものがありました。

この機会に、「静」の授業スタイルも研究していきたいなと思い、試行錯誤していますが、なかなか難しいものがあります。

プライベートレッスンは「静」の授業に自然に切り替わりますが、複数名だと勝手に入ってしまう「動」のスイッチをコントロールし、「静」でありつつ、メリハリの利いた、学生を惹きつける授業ができるようになりたいです。

今まで見学したことのある、そのような授業スタイルの先生方を思い出しながら、経験を積んでいきたいと思っています。

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