ふと思いたって、久しぶりに英語を勉強しようと英語学習アプリをたくさんインストールしてみました。
驚いたのはAI搭載アプリです。
まず、現在の英語レベルを短時間でチェックしてくれます。
口頭テストもあり、私の答えを即座に分析し、的確にレベル判定をしてくれます。
レベルチェック後は今の私に合った問題が提示され、学習することができます。
弱点を見つけて、苦手な問題を集中的に練習させてくれたりします。
すごいな、わざわざ先生に習う必要はないのではと感じました。
このようなアプリは当然、日本語学習者向けにもたくさんあり、利用している外国人学習者もたくさんいることでしょう。
今でこれなら、将来的に語学学習に教師が必要でなくなる時代が来るのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎりました。
また、AIアプリで手軽に外国語学習ができるようになった影響なのか、語学スクールの受講料が安くなっている、つまり、講師の時給が下がってきていることにも気づきました。
日本語教育でいうと、オンラインレッスンに顕著です。
過当競争に加え、新型コロナウィルスのせいで、日本語教師の仕事が減ったことで、募集をすると全国から応募が殺到するようになり、買い手市場化していることが原因ではないかと思います。
募集を見ると、日本語教師としての経験はもちろん、高い外国語能力も必須としながら、驚くような時給が提示されていたりします。
一方、italkiのように、勉強したい外国語をたくさんいる講師の中から学習者が選んで学べるオンライン学習プラットフォームもあります。
こちらは時給や教える内容を講師が設定できるようになっており、未経験からベテラン教師まで、自分の強みを生かしたレッスンを提供しています。
講師のプロフィールを見ていると、高い語学力や、教師になる前のビジネス経験を生かして教えている方なども多く、いわゆる留学生教育とはまた少し違ったスキルが求められるのではと感じました。
一回完結のレッスンが多いので、学習者に継続してもらうための工夫も必要でしょう。
私はさまざまな背景を持つ学習者に教えたいという理由から、複数の機関や企業で教えていますが、期限つきの仕事ももちろんあるので、終わりが近づけば、次を探さなければなりません。
日本語教育業界がさまざまな変化を迎えている今、自分がやりたいことは何か、身につけていかなければならないことは何か、どこを目指していくのか、改めて考えなければならないなと痛感しています。
ただ、AIが進化していっても、教師の仕事の需要はあると信じたいです。
人は人とのコミュニケーションや、繋がりを求める生き物だと思うからです。
希望的観測にすぎないかもしれませんが、やっぱり対面授業っていいよねと、再び評価される時代が来るといいなと考えたりしています。