「やさしい日本語」と格闘する

最近、「やさしい日本語」に文章を直す作業に取り組んでいます。

「やさしい日本語」の需要が生じるのはお知らせや案内などの堅い内容のものが多いので、易しく書き直すのは骨が折れる作業です。

基本はできるだけ初級レベルの日本語を使うこと。

ただ、初級レベルでも、外国人が理解しづらい、また、使用頻度が低くて定着の悪い語彙、文型はなるべく避けます。

反対に、N3レベルでも、日常よく使う表現はそのまま使うこともあります。

カタカナ語も要注意です。
日本語はカタカナ語を多用しますが、非漢字圏の外国人にはわかりにくいカタカナ語がたくさんあります。

また、英語話者でも、日本語の表記だと、ピンと来ないカタカナ語もたくさんあります。

日本語教師は直接法で教える場合、学習者のレベルに合わせた日本語の語彙、文型を使用して、授業を進めます。

「やさしい日本語」も、初級レベルの学習者に授業をしているイメージで文章を直していきます。

しかし、授業で話すのとは違い、文章は残るものです。

不自然すぎる日本語になっていないか、読み返すことが必要になります。

外国人学習者をよく知る日本語教師に最適であると思える「やさしい日本語」に直す作業。

「やさしい日本語」は今後、ますます普及していくと思います。

将来、「やさしい日本語検定」のような資格試験ができたら、そのための勉強をしっかりしてみたいし、資格を取りたいなと思いますが、はたして願いは叶うでしょうか。

日本語教師としての経験を活かしつつ、新たに学べることも多い「やさしい日本語」。

今後も関わり続けていけたらいいなと思っています。

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