留学生の卒業が迫ってきました。
「先生、僕たちが卒業したら、寂しい?
慣れてるか。」
学生に聞かれ、答える間もなく自己完結されてしまい、笑いました。
慣れていると言えば、慣れていますが、やはり寂しいものです。
地方の学校の留学生は卒業後、県外に進学する学生も多いので、二度と会えないことも多いのです。
学生の言葉を思い出しながら、最後の教案を書きました。
学校によっても違いますが、最後の授業は学生のやりたいことに合わせて、自由にやっていいと言われることが多いです。
学生に聞いてみたところ、案の定、ゲームがやりたいと言われました。
4コマ、ゲームというわけにはいきませんが、頭を捻って、教案を組み立ててみました。
一見、ゲーム要素がないと思われる活動も、工夫しだいでゲームにすることができたりするものです。
学生が楽しめて、思う存分、日本語が話せる活動をたくさんしたいと思います。
教案は常にそのクラスの学生の顔を思い浮かべながら書きますが、それも最後。やはり寂しくなりました。
けれど、留学生にとってはこれからが本番です。
外国で生活する彼らにとって、留学生が集う教室はある意味、「ホーム」ですが、そこから巣立ち、本当の意味での海外生活が始まるのです。
今は期待と不安で胸がいっぱいだと思います。
最後の授業は学生のたくさんの笑顔が見られるように頑張りたいです。