諏訪市でイナゴの甘露煮がたくさん突き刺さっている「バッタソフト」が売られていると知り、驚きつつ、授業で紹介したことがあります。
虫を食べることに抵抗のある私は、そのインパクトのある画像を見て、「ううっ‥」となりました。
これには学生も衝撃を受けるだろうと、授業で取り上げたところ、案の定、どよめきが起こりました。
「すごいでしょう?ちょっと‥食べられないでしょう?」と言うと、
「虫とアイス、別々なら食べられるけど、一緒はちょっと‥」と返され、予想外の反応にびっくりしました。
もちろん虫を食べる習慣のない学生にとっては驚きでしょうが、たまたまそのクラスの学生たちは国で食べているので、抵抗がありませんでした。
食はまさに習慣で、同じ国でも地方により異なるもの。
海外生活の大変さについて話していると、必ずと言っていいほど、食事の話題が出ます。
ただ、外国の料理ひとつひとつに対して、同じ国の学生たちが皆同じ感想を抱くわけではありません。
納豆、生卵、刺身、みそ汁、らーめん、煮物などなど、今までいろいろ苦手な食べ物を聞いたことがありますが、苦手な食べ物は人によって違います。
中には日本料理は何でも食べられるという学生もいます。
日本人も同じですよね。
好き嫌いは人によって違います。
私は大人になってからは、ほとんど好き嫌いがなくなりました。
学生の国の料理を食べる機会もたくさんありましたが、いつも感動しながら、食べています。
ただ一つ、一度食べて、「無理だ‥」と涙したのはポンテギです。
韓国に住んでいた頃、学生に食べさせられました。
虫です。