以前、少人数の上級クラスで星新一の短編小説の読解授業をしたことがあります。
その教案を書いているとき、アイデアが閃きました。
読解後、学生にショートショートを書いて発表してもらおう。
例を見せるため、早速、自分も書いてみました。原稿用紙一枚の作品です。
学生がどんな小説を書くのか、わくわくしながら、いざ授業。
読解後、皆さんも書いてみましょうと話して、まず、自分の作品を読みました。
教師が恥をしのんで読み上げることで、学生も書くハードルが下がるだろうという狙いもありました。
原稿用紙を渡された学生たちは「えー、書けません。」と言いつつ、全員、しっかり書き上げ、発表してくれました。
学生の作品はどれも個性豊かでおもしろく、学生と一緒に聞き入りました。
また機会があれば、やってみたい活動です。
ところで、最近、なぜか短編小説を書くことにハマっています。
もちろん公表するつもりなどないので、自分の楽しみとして書いていますが、小説を書いていると発見があります。
それは小説に使用する語彙や表現が自然に浮かんでくることです。
話し言葉やkotenの投稿とも違う語彙を使っている自分に気づき、興味深いものがあります。
自分の中に眠っている日本語を再発見できるのです。
日本語教師にとって、本を読むことは大切であると思いますが、自分も何か書いてみることで、新たな日本語の気づきが生まれるのではないかと思います。