今年は予想通り、新型コロナウィルスに関する漢字が上位を占めました。
担当している複数の授業で、今年の漢字を紹介してから、「自分にとっての今年の漢字」を学習者に考えてもらい、発表させる活動を始めました。
学習者のレベルや授業形態に合わせ、新聞読解を交えて行ったり、事前に話し、漢字を考えてきてもらったり、その場で考えて発表させたりしていくつもりです。
一人ひとりの学生が選ぶ漢字と選んだ理由を聞くのは非常に興味深く、学生の日本の生活に対する思いが伝わってきます。
発表はしませんが、学生に何か考えて発表させたり、書かせたりするときは、必ず自分もやってみるようにしています。
自分で実際にやってみて、なかなか浮かばない場合は、適切なタスクとは言えないからです。
今年の私の漢字は「考」。
夏まで介護施設のアルバイトと日本語教師を掛け持ちしていました。
介護施設では新人介護士として、自分に求められていることは何か、努力しなければならないことは何か、常に考えながら、現場で動くようにしていました。
対して日本語教師。
日本語教師としては新人ではありません。経験は長いほうに入るでしょう。
では、教育機関や企業で求められていることは何か。常に考え、動くようにしていました。
学生対応や授業内容などで悩んだとき、思わず人に相談したくなることもありましたが、ぐっと堪えました。
それは自分で解決しなければならないと。
このような思いが強くなったのは介護士として働くことで、立場の違いを明確に意識することができたおかげかなと思っています。
来年はどんな一年にしようかと、ふと頭をよぎることがありますが、何か新しいことに挑戦してみたいと漠然と考えています。