以前、大学院生を対象とした大学の補講授業を担当していた頃、学期によっては、複式授業になることがありました。
例えば、初級レベルでも、進度が違う2グループの学生たちを一緒に教えます。
テキストを使用し、文型導入と機能の確認を教師が行い、テキストの練習は、学生たちで行ってもらいます。
練習をしている間に、もう一つのグループの文型導入と機能の確認を行います。
これを交互に繰り返し、授業の最後に、全員で取り組める会話タスクなどを行っていました。
私にとって、正直、この教え方は容易くはありませんでした。
一つのグループを教えているとき、もう一つのグループから度々、質問が来て、授業が止まってしまうからです。
効率を考えると、通常の授業の半分以下かなと感じていました。
毎回、反省点ばかりが浮かんできたものです。
ただ、今振り返ってみると、補講授業ということもあり、学生たちは複式授業を楽しんでいたなと思います。
教師が見ていない学生同士の会話練習も楽しそうに取り組んでいました。
効率にとらわれすぎず、私ももう少しリラックスして、教えられたらよかった気がします。
またいつか、複式授業を担当することがあれば、今度は違う工夫をしてみたいです。
グループ内でリーダーを決めて、教師役をやらせるとか。
皆で行うタスクも、バラエティに富んだ内容のものを行ってみたいです。