新型コロナウィルスの流行は、全国の日本語学校にも深刻な影響をもたらしました。
4月入学予定だった留学生が、いまだ来日できない、または、ようやく少しずつ来日し始めているという状況だと思われます。
これを機に、日本語学校を経由せず、母国から日本の専門学校や、大学にダイレクトに入学するシステムをしっかりと構築すべきであるという意見も出ているようです。
大学に関しては、日本留学試験などで、ダイレクトに入学するシステムはあります。
それだけでなく、専門学校などにダイレクトに入学するのもいいと思います。
ただ、いきなり日本人と一緒に、専門的な内容の講義を日本語で受けるより、まずは、日本語学校で日本語や日本の習慣などを多国籍の学生たちと一緒に学んでから、進学するほうが向いている留学生も少なからずいると思います。
日本語学校で学びながら、アルバイトを通して、日本人の文化や習慣を学ぶのも非常に勉強になると思います。
また、日本語学校に通っているのは留学生だけではありません。
さまざまな理由で、日本に長期間、または、ずっと住むことになった外国人も通っています。
幅広い年齢層の外国人がいます。
そして、国策の影響で、技能実習生などの日本語教育に携わる日本語学校も今後、ますます増えていくでしょう。
日本語学校と、そこで教えている日本語教師の実態は、残念ながら、あまり知られていませんが、長年、携わってきた私から見ると、なくてはならない存在だと思っています。