朝晩、めっきり寒くなってきた長野県。
本格的な冬の到来に怯える日々です。
ところで、この季節、授業のはじめに、
「寒くなりましたね。」と学生に話しかけることが多いのですが、時々、
「えっ、昨日は暖かかったですよ。」と切り返されることがあります。
言われた瞬間、違和感を覚えると同時に、「えっ、そうだっけ?」と思わず記憶をたどってしまうのですが、これは季節の移り変わりについての挨拶表現です。
日本人なら、「そうですね。」と返すのが普通だと思います。
日常会話に何ら問題のないレベルの学生から真顔で否定されると、こういうところに文化の違いが表れるのだなと興味深く感じます。
日本人は天気の話が好きだと外国人に言われることがありますが、四季があることが関係しているのではないかと思います。
ちなみに、韓国では、「ごはん、食べましたか?」という表現が挨拶のように使われていました。
中国にもあるそうです。
異文化に触れるというのは本当におもしろい。
それが体験できるのは、日本語教師という職業の魅力のひとつだと思います。