「先生の漢字テストの採点は厳しい〜‼︎」と、よく留学生に言われます。
テストの採点基準は各教育機関で細かく決められているのが普通です。
それに従い、採点しているのですが、私は他の先生より細かいようです。
「日本人の書く漢字、汚いですよ。」と言われることもあります。
その通りだと思います。
私もメモ書きなどは崩した字で書くことがあります。
けれど、日本人は子どもの頃から、漢字を勉強してきています。
正しい字形を身につけた上で、大人になり、崩した字を書くのと、初めて漢字を習う学生が、画数などを無視した漢字を書くのは、意味が違うと思います。
また、日本人は習字を習います。
習字は特に、漢字の基本である「とめ」「はね」「はらい」を意識しなければなりません。
普段、雑な字を書いている日本人も、丁寧に書かなければならない文書などでは、意識して慎重に書くはずです。
「型があっての型破り」。
型の身についていない外国人学習者には基本をしっかり身につけてもらうよう、指導しています。
以上のようなことを学生に簡単に話したりしながら、
漢字がきれいだと、「外国人なのに、すごいなあ。」と日本人は感じるよと、励ましつつ、漢字を教えています。
そして、きれいに書けたら、必ず褒めるようにしています。