N 1文型で部分完成文練習 2020年8月4日

今、N 1文法を教えています。
テキストを開き、速いペースで進めていく教え方です。

文型の機能説明、前に入る品詞、類似文型との相違点などを確認し、例文を読ませていきます。

ただ、それだけでは単調になるし、つまらないので、文型によっては部分完成文を作らせ、発表させています。

N 1ともなると、主に書き言葉やニュースなどで使用される硬い文型が非常に多くなります。

そのため、部分完成文の練習をする際、教師は想像力が必要になります。
学習対象者に合わせ、彼らがイメージしやすい場面の文を考えなければなりません。

例えば、「〜もさることながら、〜。」

私の場合、学習対象者が介護職員なので、「介護の仕事は介護のスキルもさることながら」この文の後件を考えさせました。

すると、「利用者様に共感することが大切です。」という文がある学生からスムーズに出てきました。
また、他の学生からも同じような内容の文が出ました。

予想した通りの内容の文が出ましたが、もし、学習対象者が介護職員ではなく、留学生だったら、どうでしょうか。

この場面で文を作るのはピンと来ないでしょうし、難しいと思います。
留学生対象なら、留学生に合わせた場面の文に変えなければなりません。

教師は事前に文型分析を行い、例文を読み込んでおきますが、学生は必ずしも予習してあるわけではありません。

その場で説明され、いきなり文を作れと言われても、ハードルが高いです。

N 1文法なら尚更そうですし、仮に日本人に投げかけても、文作成に戸惑うレベルの文型もあると思います。

このように考えると、部分完成文、または全文完成練習をする際はしっかり準備しておくことが大切です。

どの学生からもスムーズに文が出てこなかったり、非文ばかり出てきたりした場合、教師の提示した「文」に問題があることも多いのです。

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