日本人介護職員から見た「日本語教師」2020年8月3日

8月は留学生クラスが夏休みのため、介護施設のアルバイトを増やしています。

少しでもスキルアップができればいいなと思っています。

今の介護施設でアルバイトを始めたきっかけは、「介護の日本語を教えるなら、現場を見ておいたほうがいいよ。」という知人のアドバイスでした。
その知人の紹介で当初は5日間だけの職場体験という形で働かせていただいたのですが、やってみたら続けたくなり、今に至ります。

このような経緯で入ったので、介護職員たちは私が日本語教師であることを知っています。

施設には技能実習生などの外国人がいないこともあり、彼らは「外国人」と関わりがなく、「日本語教師」という職種もあまりピンと来ないようです。

もちろん私も日本語教師として所属しているわけではないので、モードを切り替えて働いているのですが、ふとしたときに仕事について聞かれることがあります。

英語で教えてるんでしょ?すごいね。
→いや、日本語だけで教えてるよ。

お金、いいんでしょ?
→授業準備に時間がかかるから、時給に換算したら‥。

このような質問は世間のイメージと大体同じだと思います。

また、ある種の誤解もあります。

どんなに難解な漢字もスラスラ読めるはず。→読める教師もいると思いますが、私は辞書を引かないと読めない漢字もあります。

他にも、話の中で「説明」しているときに、「説明が下手。本当に教師なの⁈」
と言われたことがあります。

悔しい〜!と思い、理由を分析してみましたが、「道を説明する」など、私の苦手分野に関する説明はやはり下手なんだなと実感しました。

先日、厳しいなあと笑ってしまったのは業者の方が搬入に来て、帰る際、
「ありがとうございました。」と言うつもりが、「ありがとごじゃいまちた。」と言ってしまったとき。

業者の方も笑いを堪えていましたが、後で、介護職員に「‥滑舌‥何それ⁈教師でしょう?大丈夫?」と大笑いされました。

こんなふうにからかわれることもありますが、言いたいことを言い合える関係が楽しいです。

最後にまともな話。
利用者さんのご家族に送るお知らせ文を作成していた上司に、これでいいか、日本語をチェックしてほしいと言われ、少しだけアドバイスをしました。

たまには役に立てたかなとうれしくなりました。

異業種で働いていると、いろいろな発見があり、楽しいです。
そして、それらの発見は日本語教師の仕事に生かせることも多いです。

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