以前、kotenのマンツーマン講座を受けていただき、今は現場で教えている方2名に私から声をかけさせていただき、ワークショップを実施しました。
事前に『みんなの日本語』37課の直接受身と持ち主・身体の受身の教案を4コマで作成していただきました。
受身は受講された方のリクエストです。
まずは、お互いの教案を交換し、じっくり読んでから、感想を述べてもらいました。
教師としての異なる「強み」がそれぞれの教案に反映されており、共有体験から気づきが得られたのではないかと思います。
学習対象者も留学生と介護の技能実習生という違いがあるので、その色も教案に出ていました。
感想を述べ合った後、受身の導入を一緒に練り直し、規範の提示の仕方を確認しました。
受身は教師にとっても、学生にとっても、難しい項目で、初級で教えるものの、その後、何度も復習したり、授業中にフィードバックをしたりしないと、なかなか定着しません。
そのため、初級で初めて受身を教えるときは、受身の活用形を練習した後、テキストの動詞に絞り、学習対象者に合わせた場面で、動詞一つ一つを学生と対話しながら、丁寧に教えるようにしています。
今回は練習B 2に出てくる受身動詞の模擬授業を上記のやり方で私が行いました。
もちろん、これはあくまで教え方の一つの例であり、学生のレベルによっても変わります。
そして、応用練習もしっかり考えてきていただいたので、こちらもフィードバックを行いました。
3時間の講座でしたが、あっという間に感じました。
かねてからワークショップスタイルの講座をやりたいと思っていたのですが、今回、実現できて、うれしかったです。
どうもありがとうございました。


