スピーチ発表 本番について 2020年9月19日

スピーチ大会の規模はさまざまです。

授業内で全員発表するときもあるし、それを予選とし、卒業式などで各卒業クラスから選ばれた学生たちが多くの人たちの前で発表することもあります。

企業内で学習者の上司や、日本人職員の方々の前で発表することもあります。

いずれにせよ、本番は緊張するものです。

本番ギリギリまで、練習したいので聞いてくださいと頼んでくる学生もいます。

本番は、教師の出番はほとんどないのですが、気をつけていることはあります。

緊張している発表者の姿をさりげなく目で追い続けることです。

スピーチ発表直前、発表中、心配で目を合わせてくる学生がいるからです。

言葉は交わせませんが、「大丈夫だよ。頑張って。」と心で話しかけながら、笑顔で返すようにしています。

発表直後、自分の席に戻っているときに目を合わせてくる学生もいます。

スピーチ練習時、ほぼ完璧に暗記し、上手にできた学生でも、本番は緊張のため、途中で頭の中が真っ白になり、沈黙の時間が続いてしまうこともあります。

反対に、練習以上に堂々と滑らかに発表できる学生もいます。

発表が終わり、力が抜けて素に戻り、ふと目を合わせてくる学生の顔からはさまざまな感情が伝わってきますが、やはり笑顔を返すようにしています。

そして、発表会終了後に学生たちに話しかけに行きます。

どの学生も褒めるようにしています。
外国語でスピーチができること自体が凄いと思うからです。

スピーチ発表後のフィードバックとして効果的なのは、スピーチを録画、または録音し、学生とともに見たり、聞いたりすることだと思います。

ほとんどの学生は、練習時に直したはずの発音やアクセントなどが、緊張のため、頭から飛んでしまい、直す前の状態になってしまうことが多いので、学生に聞かせることがいちばんのフィードバックになると思います。

ただ、時間の都合などで、なかなかこのフィードバックまでできないことも多いです。

学生の発表を集中して聞き、発表時の学生の発音や日本語の癖を直していけるように、今後の授業に生かしていくことが教師の宿題だと思います。

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