謝るときは他動詞で 2020年6月28日

介護施設のアルバイト中、施設の洗濯機の洗剤投入口を壊してしまいました。

夕方、洗濯物がたくさんあり、他にやらなければならない仕事も頭の中を巡っていて、焦っていました。

勢いよく投入口を引き出すと、パコっと本体から外れ、部品も飛び出してきました。

壊すのは得意ですが、直すのは苦手です。

「すみません、壊してしまいました‥」と謝り、他の介護職員に直してもらいました。

洗濯機が壊れる→自動詞
洗濯機を壊す→他動詞

日本語教育では、初級で自他動詞を教え、意味の違いも確認します。

謝る場面で考えるとわかりやすいです。

私が投入口を壊したとき、

「洗濯機が壊れました。」と言うと、まるで他人事のように聞こえます。

また、日本人なら、「すみません、壊しました。」ではなく、「壊してしまいました。」または、「壊しちゃった。」という表現を自然に使うでしょう。

授業でも、他人に借りた物を壊したり、なくしたりしたときに謝る会話練習をよくやります。

他動詞を使うこと、「〜てしまう」と一緒に使うのが自然であることを話し、練習します。

また、謝った後、相手が「いいよ、大丈夫。気にしないで。」と言ってきたときの返し方も練習します。

学生に聞くと、相手との関係、壊した物の値段、新品か否かなどにより、どう対応するか、変わってくるのは日本人と大体同じです。

けれど、「大丈夫。」と言われた後、どのように返せばいいのか、外国語で話すとなると、思わず言葉に詰まってしまいがちです。

そこを考えさせた上で、適切な表現を入れ、会話を最後まで続ける練習をします。

私は粗忽なので、度々、このような失敗をしては職場で謝り続けてきました。

その分、この練習をさせるときは、力が入ってしまいます。

タイトルとURLをコピーしました