介護施設のアルバイト中、施設の洗濯機の洗剤投入口を壊してしまいました。
夕方、洗濯物がたくさんあり、他にやらなければならない仕事も頭の中を巡っていて、焦っていました。
勢いよく投入口を引き出すと、パコっと本体から外れ、部品も飛び出してきました。
壊すのは得意ですが、直すのは苦手です。
「すみません、壊してしまいました‥」と謝り、他の介護職員に直してもらいました。
洗濯機が壊れる→自動詞
洗濯機を壊す→他動詞
日本語教育では、初級で自他動詞を教え、意味の違いも確認します。
謝る場面で考えるとわかりやすいです。
私が投入口を壊したとき、
「洗濯機が壊れました。」と言うと、まるで他人事のように聞こえます。
また、日本人なら、「すみません、壊しました。」ではなく、「壊してしまいました。」または、「壊しちゃった。」という表現を自然に使うでしょう。
授業でも、他人に借りた物を壊したり、なくしたりしたときに謝る会話練習をよくやります。
他動詞を使うこと、「〜てしまう」と一緒に使うのが自然であることを話し、練習します。
また、謝った後、相手が「いいよ、大丈夫。気にしないで。」と言ってきたときの返し方も練習します。
学生に聞くと、相手との関係、壊した物の値段、新品か否かなどにより、どう対応するか、変わってくるのは日本人と大体同じです。
けれど、「大丈夫。」と言われた後、どのように返せばいいのか、外国語で話すとなると、思わず言葉に詰まってしまいがちです。
そこを考えさせた上で、適切な表現を入れ、会話を最後まで続ける練習をします。
私は粗忽なので、度々、このような失敗をしては職場で謝り続けてきました。
その分、この練習をさせるときは、力が入ってしまいます。