語彙を教えるのが好きです。
特に、演じる姿を見せて、教えられる
語彙が好きです。
演じる姿を見せると、学生の反応も
おもしろいです。
今まで、教えるたびに「気持ち悪い」と
言われてきた語彙は、
かわい子ぶる・甘える
私のキャラと合わないからだと思いますが、「先生〜、気持ち悪いです。」と
笑いながら言われると、あ、理解できたなと確認できるのでありがたいです。
逆に、私にとっては教えるのが苦手な
語彙もあります。
「嫌味」皮肉」
苦手な理由は自分が嫌味や皮肉を言わないので、わかりやすい例がなかなか思いつかないからです。
但し、嫌味や皮肉を言わないかわりに、ストレートに言ってしまい、後で反省するパターンが多いですが。
昔、ある職場で嫌味を言われたとき、
澄ました顔をしている私を親しい同僚が
別の場所に引っ張っていき、
「今、嫌味を言われたんだよ。
わかってるの⁈」と呆れながら、教えてくれたことがあります。
全く気づいていなかった私はある意味、感動しました。嫌味ってこうやって言うのかと。そして、気づかない自分の鈍さを自覚しました。
また、苦手意識はないものの、学生の
理解が心配な語彙もあります。
「上品」
演じてみたり、例を出したりしますが、
人生で一度も「上品ですね。」と言われたことがないので、私の演技で大丈夫かと不安がよぎります。
そんなときは確認として、
「上品だなと思う先生は誰ですか。」と聞くようにしています。
ちゃんと上品な先生の名前が出てくれば安心です。ちょっと複雑ですが。
先日、学生の反応がおもしろかった語彙があります。
「お世辞を言う」
これは得意だ!と演じようとしたとき、
既に「お世辞」の意味を知っていた学生が、
「先生は背が高いですね!」と笑いながら、言いました。
「‥それはお世辞じゃないですよね。
反対のことですよね。」
思いがけない学生の言葉に出鼻を挫かれ、演じるどころではなくなりましたが、これが授業のおもしろさだなと
思い、学生たちと笑い合いました。
授業は教案通りにはいかないものですが、特に語彙の授業は予想外の反応や、学生からすばらしい例が出ることも
多々あり、おもしろいです。