肋骨にひび事件 2020年2月8日

宮崎駿のアニメの投稿をして、思い出したことがあります。  

以前、日本語学校のスポーツ大会に参加したときのこと。

スポーツ大会では留学生たちの普段とは違う伸び伸びとした姿を見ることが
できます。

教職員の仕事はスポーツ大会をスムーズに進行させつつ、学生を応援したり、体調の悪そうな学生はいないか、観察し、声をかけたりすることです。

ときに軽いけがをしてしまう学生がいる
ので、応急手当てをすることもあります。
基本は傍観者です。

しかし、チーム対抗で行うのが普通なので、人数調整のため、教職員も競技に
参加することがあります。

ある時、二人三脚に男性職員と組んで、
参加することになりました。

二人三脚、好きじゃないのになあと思いつつ、参加したのですが、男性職員は
ものすごく張り切っていたので、嫌な
予感はしました。  

リレー形式でしたが、予感は当たり、
男性職員は全力で走り出しました。
途中から私の足はほぼ着地できなくなり、呼吸も苦しくなってきました。
体を持ち上げられた状態で、走っていたからです。

朦朧とした頭に浮かんできたのは、

天空の城ラピュタ。

シチュエーションは全然違いますが。

私たちの姿を笑いながら見ていた学生や
教職員たちも、ゴール直後、ゼーゼー言いながら、倒れ込み、立ち上がれない私の姿を見て、

大丈夫ですか⁈と、真剣に駆け寄って
きました。  

弱々しい声で、
「‥大丈夫じゃない‥死にそうです‥」と呟いた後、私はペアを組んだ職員を
責め始めました。

仲がいい職員だったので、遠慮はありませんでしたが、その後、わだかまりなく仲直りしました。

けれど、何日経っても、肋骨のあたりの
違和感が消えません。

おかしいなと思い、病院に行ったところ、ひびが入っていました。

2週間くらいコルセットを巻いたまま、
授業をする羽目になりました。  

それ以来、教訓を生かし、
無理はしないように気をつけています。

本来、学生に「大丈夫ですか?」と言うのが教師の仕事なのに、逆のシチュエーションになることがよくあるなあと、思い出すたび、笑えます。

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