終わりの見えない新型コロナウィルスの流行。
目に見えないウィルスとの戦いは人を疲弊させます。
ここ数ヶ月、学生の様子を観察していて、留学生も、外国人介護職員も、疲れているなと感じることが多々あります。
それでも、授業中、懸命に勉強している姿を見て、私の心境も変化が生じてきました。
例えば、注意したりするとき、いつもより優しく声をかけたり、少し大目に見たりしています。
そして、現状に対する本音が漏れるショートスピーチなどを行うようにしています。
話すこと、不安を他の学生と共有することで、少し気持ちが楽になるのではと思うからです。
外国で直面する非常事態のストレスは大変なものだと思います。
経験した人間にしかわからないでしょう。
今、世界中の人々が平時とは違う緊張感を持ち続けながら、生活をしています。
私自身も疲労を感じますし、その影響か、いつもより頭の働きが鈍く、授業中、即興でわかりやすい例文がすぐに浮かばなかったり、学生に伝えるべきことを忘れてしまったりすることがあります。
情けないな、申し訳ないと思いつつ、学生に謝ったりしていますが、学生は優しく許してくれます。
それに甘えていてはいけないと反省していますが、その優しさが心に染みます。
このような状況だからこそ、他者への優しさを忘れてはいけないと改めて感じています。