コロナウィルスに対する学生の気持ち 2020年4月11日

普段、日本語学習のために、日本語で
ニュースを見るようにアドバイスしても、難易度が高いため、なかなか見ようとしない学生も多いのですが、今回は
違います。

母国のニュースはもちろん、日本の
コロナウィルス関連のニュースもよく
見ているようです。

状況が状況なので、授業中も自然に
コロナウィルスの話題になることが多いです。

外国人介護士はウィルスについて私より詳しく教えてくれたりします。

介護士は基本的に休むわけにはいかない仕事なので、彼らは以前と変わらず、
働きながら、日本語を勉強しています。
休みの日も外出自粛をしています。

私も介護士をしていますが、介護士に
とって恐ろしいのは自分が利用者さんに感染させてしまうことではないかと
思います。
彼らからも同じ思いを感じています。

また、留学生も教えていますが、彼らは日本での生活費を稼ぐため、飲食店で
アルバイトをしていることが多いです。

けれど、外出自粛のため、客足が遠のき、シフトを削られています。
この状況では仕方ないと、自らも外出自粛をしながら、日本語を勉強しています。

さまざまな理由で日本に住み、日本語を学ぶ外国人に日々、接していますが、
そんな彼らがふと漏らした一言。

「国に帰りたい‥」

家族や友人と離れ、異国に住むのは
ただでさえ心細いものなのに、このような深刻な状況に置かれると、その心細さは計り知れないものだと思います。

国に帰ったからといって、ウィルスから逃れられるわけではありません。
それでも、国に帰りたい、家族と一緒にいたいと思うのは自然な感情でしょう。

日本人以上に、学生たちは不安な思いを抱えながら日本で生活している。

そのことを常に忘れずに、授業をして
いかなければと思っています。

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