今、全ての授業をオンラインで行って
います。
緊急事態宣言の解除により、対面に戻る予定の授業もありますが、まだまだ先が読めない状況の中、オンラインレッスンのニーズは高まっていくでしょう。
当初、乗り気ではなかったオンライン
レッスンですが、やっていくうちに、
いい点も見えてきました。
対面授業に比べ、「制限」が出てくる。
→多様な機能を持つ、ズームを使用しても、対面と全く同じ授業はできません。
一見、デメリットに感じますが、では
どのように教えたら効果的か、アレンジできる方法はないか、考えざるを得なくなるので、そこから新しいアィディアが生まれます。
私もいくつか捻り出し、やってみましたが、「あ、この活動は対面授業にも使える」という新たな発見がありました。
教師としての幅を広げていくために、
役立つと実感しました。
対面授業とは違う学生の姿が見られる
→学生が自宅から参加する場合、教室とは違うリラックスした姿を垣間見ることができます。
彼らの生活環境が図らずも見えてきて、
そこから話が広がっていくこともあります。
学生の発話により注意を払うようになる
→オンラインは対面より、聞き取りづらいので、教師は耳を澄まさなければなりません。
聞き取れないときは何度も発話させる
ことになるので、学生も自分の日本語が伝わっていないことに気づかされ、
意識して言い直すようになります。
自分の顔を見ながら、授業ができる
→ツールによって違いますが、見られる場合、私は笑顔を意識しながら、自分の表情をチェックしています。
以上、いくつか挙げてみましたが、注意点もあります。
それは対面でも、オンラインでも、基本は同じ。学習項目をしっかり分析した上で、授業準備をしなければならないということです。
ズームなど、便利なツールを使用する場合、共有資料の作成に時間がかかると
思いますし、凝ろうと思えば、いくらでも凝ることができるでしょう。
ただ、それはあくまでしっかりと教案を
作成してあることが前提になると思い
ます。
特に、経験の浅い教師は、分析と教案作成にいちばん時間をかけなければならないと思います。
魅力的な動画などを作成し、学生が喜ぶ。それだけで終わってしまったら、学習効果は得られません。
それを生かして何をさせるかが、重要なポイントです。
今後、教師は、対面授業とオンライン授業、どちらも求められていくことになるでしょう。
私もまだまだ模索中ですが、両方に携わっていくことで、新たな発見がたくさんできるのでないかと楽しみにしています。