個人的に大好きなテキストです。
初中級編は2冊あります。
日本語学校で初級終了時から使用した経験が何度もあります。
「予定を変更する」など、身近な場面
ごとに構成されており、聴解練習から会話練習まで行うことができます。
同じ場面でも、家族、友達、同僚、目上の人など、さまざまな相手とのリアルな会話が出てきます。
そして、会話に出てきたキーとなる表現が複数提示されています。
特に前置き表現、文末表現がすばらしく、最終的にこれらの表現を使用し、
ロールプレイをします。
初級終了時の留学生に聴解から会話まで時間をかけてじっくり教えたことが
ありますが、学生だけでなく、教師も
非常に勉強になる内容と構成で、会話を教える際の重要なポイントが確認できます。
今回、久しぶりにN 2レベルの就労外国人に使用してみました。
レベルが高いこと、このテキストに使える時間がそれほど取れないことなどから、テキストの練習を抜粋しながら、
聴解練習、重要表現の確認、
ロールプレイを行いました。
学生の反応はとてもよく、熱心に取り組んでいました。
初級終了時の大人数クラスでは聴解練習から会話練習まで、ひとつの課に3コマ半くらいかけていましたが、今回は50分程度。それで十分足りました。
同じテキストをレベルの異なる学生に
教えてみると、また新たな発見があり、
とても楽しいです。
このテキストは至れり尽くせりの教えやすいテキストですが、マニュアル通りに
教えるだけでなく、工夫できる点があるのも素晴らしいです。
特にロールプレイです。
ロールプレイの例も載っていますが、
学生のニーズに合わせて、教師が作成
することができます。
私はいつも自分で複数のロールプレイ
カードを作成しています。
この作業は教師にとって非常に役立つと思います。
また、本冊とは別に『教室活動のヒント&タスク』も販売されていて、参考になります。
お勧めのテキストです。