現役教師、元教師の学生に教える緊張感 2019年12月6日

これまで、現役の語学講師や、国で学校教員、大学講師などをしていた学生に、日本語を教えた経験がたくさんあります。

新人の頃はとても緊張しました。
「教師」の視点で授業を俯瞰するだろうと思ったからです。

でも、実際は、教師経験があるゆえに、助けてくれることが多いです。

ただ、ふとしたときに「教師だなあ。」と思わされることがあります。

印象に残っているのは、0レベルの現役教師を教えたとき。

プライベートレッスンで、非常に鋭い
発音に関する質問を英語でされ、答えを考える前に、「宿題にするから、次回、教えて。」と言われました。

私の英語力ではその場で答えられないことがわかっていたのです。

言われた通り、私の宿題にして、次の授業で説明すると、褒めてくれました。

どっちが教師‥?と思いつつ、気持ちはわかるなあと思いました。

また、国の大学で教えていて、研究のため、留学してきたある学生は、授業中、必ず一回は教師スイッチが入り、流暢な英語で自分の研究について語り出しました。

もちろん1対1の授業のときだけですが。

理系の専門用語を連発され、ほとんどわかりませんでしたが、うん、うんと聞いていました。

途中で、わかりますか?と確認されていたので、バレていたと思いますが。

5分ほど熱く語った後は、また日本語の授業に切り替わりました。

その学生から伝わってきたのは研究に対する情熱と、人に教えるのが本当に好きだ!という思いです。

母国に帰ったら、自分の学生たちに日本で学んだことを教えたいと、いつも話していました。

国は違えど、同じ「教師」。
通じるものがあるなあといつも心強く
なります。

タイトルとURLをコピーしました