介護施設のアルバイトで、介護職としての仕事を教えていただいています。
先日、初めて全介助の必要な利用者さんに、おむつ交換とベッドから車椅子移乗、車椅子からベッド移乗を
行いました。
全介助はいちばん大変です。
座位が保てないので、片時も目が離せませんし、もちろん体も支えていなければなりません。
小柄な利用者さんなら、私でも何とかなるだろう。
これがいかに甘い考えだったかがわかりました。
全介助の必要な利用者さんの体はとても
重いのです。
仰向けの状態から何とか座位にして、
全身を支えながら、立位にしました。
この状態から車椅子に移乗しなければ
なりません。
初任者研修で習ったボディーメカニクス、つまり、てこの原理を利用して移乗します。
けれど、私は立位を保持したまま、動けなくなってしまいました。
重かったのです。
すかさず、すぐ後ろで見ていたベテラン介護職が手を貸してくれたおかげで、
車椅子移乗ができましたが。
私は汗をかきにくい体質なのですが、
びっしょり汗をかいていました。
そして、気づきました。
あのとき感じたのは利用者さんの体の
重みだけではなく、命を預かる重みも
加わっていたことに。
介護補助をしていた頃にはわかりません
でした。
改めて介護職という仕事の凄さを感じました。
初心忘れるべからず。
この言葉はどの仕事にも当てはまりますが、私はこの日感じた、命を預かる重みを決して忘れないようにします。
日本語を教えている外国人介護職に対する尊敬の念も、また強くなりました。