2種類の重み 2019年11月29日

介護施設のアルバイトで、介護職としての仕事を教えていただいています。

先日、初めて全介助の必要な利用者さんに、おむつ交換とベッドから車椅子移乗、車椅子からベッド移乗を
行いました。

全介助はいちばん大変です。

座位が保てないので、片時も目が離せませんし、もちろん体も支えていなければなりません。

小柄な利用者さんなら、私でも何とかなるだろう。

これがいかに甘い考えだったかがわかりました。

全介助の必要な利用者さんの体はとても
重いのです。

仰向けの状態から何とか座位にして、
全身を支えながら、立位にしました。

この状態から車椅子に移乗しなければ
なりません。

初任者研修で習ったボディーメカニクス、つまり、てこの原理を利用して移乗します。

けれど、私は立位を保持したまま、動けなくなってしまいました。

重かったのです。

すかさず、すぐ後ろで見ていたベテラン介護職が手を貸してくれたおかげで、
車椅子移乗ができましたが。

私は汗をかきにくい体質なのですが、
びっしょり汗をかいていました。

そして、気づきました。

あのとき感じたのは利用者さんの体の
重みだけではなく、命を預かる重みも
加わっていたことに。

介護補助をしていた頃にはわかりません
でした。

改めて介護職という仕事の凄さを感じました。

初心忘れるべからず。

この言葉はどの仕事にも当てはまりますが、私はこの日感じた、命を預かる重みを決して忘れないようにします。

日本語を教えている外国人介護職に対する尊敬の念も、また強くなりました。

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