最近、学生が非漢字圏ばかりなので、
語彙を教えるとき、意識していることがあります。
これは日本語教師は皆、意識している
ことだと思います。
中級くらいから熟語が格段に増えていきますが、非漢字圏の学生にとって、
全て覚えるのは大変なことです。
そこで、熟語をバラして、意味を推測させる練習をしていきます。
例えば、
推進→進めること
発送→送ること
滞在→いること
というように、漢字一字の意味がわかれば、意味を推測できる漢字もたくさん
あります。
推測する力をつけていかないと、特に、日本語能力試験の読解などは太刀打ちできなくなってしまいます。
学生はわからない熟語を見ただけで、
戸惑い、諦めてしまうこともあります。
まず教師が熟語の漢字一字、またはそれぞれの漢字の意味を質問してから、意味の説明をしていくことで、学生自身で推測させる力を養うことが
大切だと思います。
そのためにも、N 5、N 4レベルの漢字をしっかり覚えさせることが必要になります。