試験と緊張 2019年10月9日

日本語学校の学生は卒業後、日本で進学する学生も多いです。

進学指導は日本語教師にとって、重要な
仕事です。

進学指導のため、面接の練習などを行いますが、その最中、学生が決まって言う言葉。

「先生、どうしよう!緊張します!」

時には、受験を控えたクラス全体から、同じ声が上がります。

そのようなとき、私がいつも言う言葉。

「緊張してもいいよ。緊張するのが当たり前。逆に、緊張せずに、リラックスしきった態度で受けている学生を見たら、
面接する人はどう思うと思う?」

このように言って、わざと椅子にふんぞり返って、くつろぐ姿を演じてみたり
します。

もちろん、緊張しすぎて、ほとんど話せず、落ちてしまう‥ということもある
かもしれません。

けれど、頑張って面接の練習を重ねた
学生たちは、緊張しつつも、本番を見事に乗り切るものです。

緊張しない方法などない。
緊張している中で、どれだけ熱意を伝えられるか。これに尽きると思います。

かく言う私も、採用試験の模擬授業は
今でも本当に緊張します。

模擬授業のために、時間をかけて教案を作成し、それを暗記し、鏡の前で何回も練習してから、試験に臨みます。

それでも、声が上ずってしまったり、
いつにも増して板書の字が汚くなってしまったりします。

でも、それでいいのだ。緊張するのが
当たり前なのだと、模擬授業をしながら、自分に言い聞かせるようにしています。

タイトルとURLをコピーしました