昭和は遠くなりにけり 2019年10月23日

昨日、即位礼正殿の儀が行われました。

昭和、平成、そして令和。
時代の流れに感慨深いものがあります。

昭和というと、子どもの頃を思い出します。
黒電話、白黒テレビ、クーラー、
カセットテープ‥懐かしい品々です。

テレビといえば、カラーテレビの時代になってからも、しばらくは押しボタン式のスイッチでした。

忘れられない思い出があります。

子どもの頃、祖母の部屋でよく一緒に
テレビを見ていました。

時代劇、連想ゲーム、そしてプロレス。
全て祖母の趣味でしたが、私も喜んで見ていました。特に、プロレスは、はまりました。

ところが、普段あまり干渉しない父が
2人でプロレスを見ていると、すごい勢いで部屋に来て、テレビを消し、スイッチのつまみを外して持って行ってしまうのです。

こうなると、もうテレビは見られません。

抗議をする私に父はいつも、
「プロレスを見ると野蛮になる。」と
言い残し、去っていきました。

取り残された祖母と私は無言でした。

懲りもせず、この戦いは数年続きましたが。

子ども心に、野蛮という言葉のインパクトに驚き、なぜ野蛮とプロレスが繋がるのか、よくわかりませんでした。

大人になってから、あれはつまり、ただでさえ男勝りで生意気だった私の行く末を案じ、プロレスなど見ずに、女の子らしく育ってほしいという意味だったのだなと気づきました。

残念ながら、父の願いと程遠い女性に
なってしまいましたが、昭和→昔のテレビ→プロレス事件というように、度々
思い出す懐かしいエピソードです。

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