私は数学の教師にはなれません。
なぜなら、子どもの頃から高校に至るまで、数学が不得意で、全く興味も持てなかったからです。
この文に違和感を覚える方はいないと
思います。
ところが、日本語教師の話になると、
とたんに誤解が生じます。
日本人だから、日本語が話せるから
誰でも教えられるだろうと。
話せることと教えることは別物です。
外国人に日本語を教えるためには外国語として日本語を客観的に分析し、教える方法を学ばなければなりません。
それを教えてくれるのは日本語教師養成講座ですが、学ぶために必要となるのは国語力です。
日本語教師は皆、国語が好きで、得意
です。
当たり前すぎて、教師間で話題に上ることもありませんが、いろいろな方に、
「外国語が得意なんですね。」と言われることが多いので、あえて書きました。
外国語が堪能な日本語教師が多いのは
事実ですが、それより大切なのは国語力です。
それは直接法で教えるにしろ、間接法で教えるにしろ、変わりはありません。