授業中の教師の頭の中 2019年12月1日

介護職員に必要なスキルの一つは
ボディーメカニクスを用いたスムーズな
体の動かし方。

実際にやってみて、やはり初めから上手にこなすことは難しい。勉強すること、
経験を積むことが大切だと痛感しています。

では、日本語教師の「スキル」はどうだろうかと考えてみました。

板書の仕方、声の大きさ・スピード、
語彙のコントロール、副教材を手際よく使用すること、目線、授業のテンポ‥たくさん浮かびますが、いちばん大切なのは、授業を進めながら、同時にいろいろなことを観察したり、軌道修正をかけていったりすることではないかと思います。

以前の投稿にも書きましたが、授業中、
私は頭の中を4つに仕切っています。

教案を見ながら、授業を進める。

時計を見て、教案に書いてある時間とのズレを確認し、調整を図る。
そのために、前もって時間調整が可能な
活動などを考えておく。

学生の様子、反応を注意深く観察し、
臨機応変に声をかけたり、注意をしたり、質問に答えたり、脱線したときは
頃合いを見て、授業内容に戻すよう、
誘導する。

最後にいちばん大切なのは、教室にもう一人の自分を置き、客観的に授業を観察させ、ダメ出しなどをさせること。

このとき、「今日の授業はダメだった。」で終わってしまうと、次回に生かすことができません。

特に、新人の頃は、一つ改善点を見つけ、次回に生かす。この繰り返しが効果的だと思います。

この4つは新人の頃から今に至るまで、
行っていますが、やはり4つ目がいちばん
難しかった気がします。

自分に過剰にダメ出しをしてしまい、
改善すべきポイントを絞れるようになるまで時間がかかりました。

今でももちろん、自分にダメ出しをしています。完璧な授業などあり得ないからです。

タイトルとURLをコピーしました