初級レベルの学生を教える際、教師が
文型や語彙のコントロールをせずに話す
と、学生が混乱するという投稿は以前
しました。
では、中級レベルのクラスはどうか。
やはりコントロールは必要です。
N1、N2レベルの文型は基本、使用しません。
ただ、中級になると、学生の発話も増えてくるので、学生とのやりとりの中で
自然に中級レベルの未習語彙や未習文型を使って話すことはあります。
鋭い学生は、どういう意味ですか?と
聞いてくるので、後で勉強しますよと言ってから、簡単に説明することもあります。
そうすると、後で導入したときに覚えている学生もいます。
語彙は自然な流れの中で提示していくのがいちばん印象に残るので、そのとき
思い浮かんだ語彙を発話してから、
板書して説明することもあります。
また、学生から他の学生が知らない、
トピックに合った語彙が出てきたときは、発話した学生に意味を説明させてから、教師が補足説明をすることもあります。
俗語や、友達言葉、書き言葉などの語彙を臨機応変に入れて、学生の語彙を増やしていく意識が大切になると思います。