N 3以上の文法のテキストの使い方 2019年10月6日

文法に特化した試験対策の授業は今まで複数の機関、企業で経験してきました。

テキストもさまざまな種類を使用してきました。もちろん学生も購入します。

テキストによって、機能の説明や、前件に入る品詞などに違いがあったりします。

簡潔に機能の説明のあるテキスト、
懇切丁寧に説明のあるテキスト、
母語訳つきで説明のあるテキスト。

では、実際の授業ではどのように使うのか。

私の経験では、初めにテキスト開かせることはしません。

トピック導入をして、例文を提示し、
その流れで機能の説明をします。
その後、文型練習に入ります。

練習後に確認としてテキストを開かせ、
例文を音読することはあります。
時間がないときは自分で見ておくように
言います。

テキストを開き、テキストに書いてある
機能の説明をそのまま読むことは、学生自身でできることで、教師がいる意味はあまりないと思います。

機能の説明は教師自身が、いろいろな
テキストや、文法書を見比べ、学習対象者のレベルに合わせて、わかりやすい
表現で説明するのが効果的だと思います。

他の先生に聞いてみても、大体同じような教え方をしているようです。

自習前提で、授業ではテキストを開かせ、どんどん進むクラスも担当していますが、それでも、やはり機能の説明は自分の言葉でしています。

どのレベルも、どの科目も同じですが、
「テキストを教える」のではなく、
「テキストで教える」ことが大切だと
思います。

実は、学生も教師の教え方をよく見ていて、「テキストを教える」だけだと、
それに気づきます。

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