文法に特化した試験対策の授業は今まで複数の機関、企業で経験してきました。
テキストもさまざまな種類を使用してきました。もちろん学生も購入します。
テキストによって、機能の説明や、前件に入る品詞などに違いがあったりします。
簡潔に機能の説明のあるテキスト、
懇切丁寧に説明のあるテキスト、
母語訳つきで説明のあるテキスト。
では、実際の授業ではどのように使うのか。
私の経験では、初めにテキスト開かせることはしません。
トピック導入をして、例文を提示し、
その流れで機能の説明をします。
その後、文型練習に入ります。
練習後に確認としてテキストを開かせ、
例文を音読することはあります。
時間がないときは自分で見ておくように
言います。
テキストを開き、テキストに書いてある
機能の説明をそのまま読むことは、学生自身でできることで、教師がいる意味はあまりないと思います。
機能の説明は教師自身が、いろいろな
テキストや、文法書を見比べ、学習対象者のレベルに合わせて、わかりやすい
表現で説明するのが効果的だと思います。
他の先生に聞いてみても、大体同じような教え方をしているようです。
自習前提で、授業ではテキストを開かせ、どんどん進むクラスも担当していますが、それでも、やはり機能の説明は自分の言葉でしています。
どのレベルも、どの科目も同じですが、
「テキストを教える」のではなく、
「テキストで教える」ことが大切だと
思います。
実は、学生も教師の教え方をよく見ていて、「テキストを教える」だけだと、
それに気づきます。