通信教育「文章コース」受講体験 2019年2月24日

数年前、受講しました。受講理由は、自分の文章を添削してほしかったからです。

子どもの頃から、詩や日記、エッセイ、短編小説などを気まぐれに書いていましたが、日本語教師になってから、
自分の文体が変わったと感じていました。

日本語教師は正しい文法、表現を使わなければなりません。教えているうちに、「日本語の正しさ」に無意識に囚われ、自由に表現することができなくなったと感じていました。個性のない、つまらない文章だなと。

そこで、受講を始めたのですが、とても興味深い経験ができました。

毎月1回、課題が出されます。
「受講理由を書く」課題から始まり、エッセイや、論説文、描写文などを書き、後に、添削された文章をリライトして、提出します。

それ以外に、いわゆる読解問題があります。国語の試験のようでした。

学生に作文、小論文の指導をしてきたので、原稿用紙の使い方はマスターしているつもりでしたが、訂正箇所があり、疑問に思い、質問すると、丁寧な答えが書かれて戻ってきました。

また、自分の文章の癖を指摘され、その通りだと気づかされました。

「学生の立場に身を置く」貴重な経験ができました。

最後のほうで、2つのうち、1つテーマを選んで書くという課題があり、「身近な人の伝記を書く」テーマを選び、
当時、闘病中だった父に話を聞き、書くつもりでいましたが、その話をする前に、亡くなりました。

ショックで書けなくなり、修了することなく講座をやめました。父の人生について、じっくり聞きたかったので、
今でも心残りです。

教師が自分の国語力を知ること、鍛えることができるという点においても、有意義であったと思います。

フィードバックの仕方も参考になりました。
まずは褒めてから、気になる点を述べる。
この方法はやはり王道であると実感しました。

いろいろな文章を自由に書くのもとても楽しかったです。

タイトルとURLをコピーしました