中級以上になると、N3、N2など、試験対策の語彙のテキストを使用する授業が行われることがあります。
今のテキストは各国語の語彙訳がついていることが多いです。
しかし、語彙訳だけでは不十分なことも多いです。
共起する品詞、どんな場面で誰に対してよく使用する語彙
なのか、また、類義語の使い分けなども授業で確認します。
時間に余裕があれば、語彙を使った作文や、ショート
スピーチ、会話練習などもできますが、そこまでできないことも多いです。
授業で意味と使い方を学び、自宅で自分で復習し、
覚えて使えるようになることが理想ですが、
できれば、授業中に重要語彙は覚えさせたい。
時間の関係で、学生とやり取りをしながら、教師が語彙を説明し、確認、全体や個別で音読、最後にテキストの練習問題をやっておしまいというパターンが多かったのですが、ちょっとやり方を変えてみました。
語彙訳のついている新出語彙をまとめて音読してから、
画像や絵カードを見せて、どの語彙か、当てさせるゲーム要素を取り入れてみました。
正解が出てから、語彙の意味を説明しました。
すると、いつもより学生の集中力が増し、積極的に発話
してきました。
学生を受け身にさせないことで、定着を図るための工夫として行いましたが、今後も模索していきたいと思います。