答えは学生が知っている 2019年9月4日

日本で専門学校や大学に進学するにしろ、就職するにしろ、日本語能力試験に合格することは必要条件です。

求められるレベルは受験校や企業に
よって異なりますが。

すでに就労している外国人もスキルアップのため、日本語能力試験の勉強を続けることも多いです。

そのため、特に中級以上になると、試験対策の授業が多くなります。

では、学生は試験対策の授業だけで満足なのか。答えは否だと思います。

「日本に住んでいるのだから、試験対策で習った文法や語彙を使って、話せるようになりたい。」

今まで幾度となく学生に言われてきた
切実な言葉です。

では、具体的にどのような場面で使えるようになりたいのか。

これは学習対象者により異なります。
そして、その答えは学生がよく知って
います。

教師はその答えに合わせて、練習を考えれば、いいのだと思います。

カリキュラムの制約の中で、あまり時間が取れないこともありますが、それでも工夫はできます。

学生の食べたいものを食べさせるのが
教師の仕事です。

大切なことは学生とコミュニケーションを欠かさないことです。

学生とともに授業を作り上げていくという視点を忘れなければ、何をすればいいのか、学生が教えてくれることが多いのです。

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