授業記録とは 2019年6月10日

日本語教育機関、企業の委託授業など、基本的に日本語教師は毎回の授業記録を書かなければなりません。

では、授業記録に何を書くのか、どのくらいの長さで書くのか。

長さに関しては、簡潔でいい場合もあり、割と詳しく書く場合もあります。前例に従って、真似をして書けば、大丈夫です。

何を書くか。

その日の学習項目、遅刻・欠席者、授業で全体的に引っかかった項目などがあれば、その報告、全体の学習態度、特に気になった学生の様子など。これらは共通項と言ってもいいと思います。

導入の場面、ドリルの例文などについては、必要だと感じた部分だけ簡潔に書きます。応用練習はどんな練習をしたか、やはり簡潔にまとめて書きます。

予めカリキュラムが配布されているのが普通なので、
一つ一つ詳細に書くことは普通はありません。

ちなみに、記録は手書き、エクセルやワードに入力し、メールするなど、教える場所により異なります。

授業後に、授業記録を書くのは大変…と思うかもしれませんが、実はとても大切であり、自分のためになります。

まず、複数の教師で同じクラスを担当している場合は、
前回の自分が担当した後の授業の流れや、学生の様子を
把握することができ、自分の授業に生かせます。

自分一人で教えている場合も、授業後に記録を書くことで、客観的に自分の授業を振り返ることができ、反省点を見つけ、次回に行かせます。

何より勉強になるのは、他の教師の授業記録から多くの
気づきを得られることです。

自分とは違う発想、練習の切り口が参考になります。

新人の頃はベテランの先生方の授業記録を読み込み、勉強させていただきました。

また、新しい教育機関で教え始めるときは、手書きであれば、遡って記録を見ることができるので、ひたすら読み込み、その教育機関の教え方の流れをつかんでいきます。

経験を積んでからは、新人の先生が読むことを意識して、書いていたこともあります。

新人の先生が読んで、「この練習、真似してもいいですか。」と言われたときは「どうぞ。」と言って、詳しくやり方を説明したりしていました。

私も他の先生の授業記録からヒントを得て、オリジナルの練習方法を考え、やってみたことがあります。

授業記録を書くことは教師にとって欠かせない作業であると思います。

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