型があっての型破り 2019年6月12日

故中村勘三郎のドキュメンタリー
番組で聞いた言葉です。

核心を突いた言葉だと思いました。

ここ数年、多彩な経験を積まれて
きた日本語教師の方々により、
斬新な日本語教育が次々と行われていることを知り、刺激を受けて
います。

テキストを使用しない授業。

既存の日本語教育の手法の枠から
外れることを意識した授業。

ICTを駆使した授業。

素晴らしいなあと思います。

ただ、新人、中堅の教師は最初から真似をするのは危険だと感じます。

型破りな授業ができるのは型を
しっかり身につけた上で、成立するものだと思うからです。

カリキュラムで指定されたテキストで、自分で教案を練り上げ、
学生の状況に合わせながら、学習項目の定着を図り、学生と良好な関係を築けるように授業を進めること。

420時間の養成講座を修了しただけでは、型は身につきません。

実践の場として最適なのが日本語学校だと思います。

ただ、日本語教育のニーズは多様化しているので、いろいろな場で教えながら、型を身につける軸となる機関を持つのはいいと思います。

私は今、留学生教育に携わりながら、様々な場で教えています。
時に、実験的な手法を用いることもあります。

それができるのは日本語学校で
しっかり経験を積み、学べたおかげだと思っています。

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