中級以上の学生に自由に会話練習をさせるメリット 2019年4月9日

以前、「日本語能力試験合格=そのレベルの語彙、文型を駆使して話せるというわけではない。」という投稿をしました。

これは「日本人の英語の読み書きレベル=会話力ではない。」と置き換えて考えてみるとわかりやすいかと思い
ます。

中級以上になると、そのレベルの語彙や文型を教えてから話す練習を行うことも多いですが、その場では話せても、定着するのはなかなか難しい語彙や文型もあります。

日常会話で正しく話せるように、繰り返し練習することが
大切です。その一つの方法として自由に会話練習をさせる
方法があります。

例えば、ゲーム要素を取り入れて、まず、教師が一人目の学生に質問をする。「もうすぐお花見の季節ですね。日本でお花見をしたことがありますか。」

学生は質問に答えてから、話を繋げて教師に質問をします。教師はそれに答えてから、話を繋げて、次の学生に質問します。これを繰り返していきます。

大人数だと難しいかもしれませんが、この練習をすると、
学生はリラックスをして、自分のことを話し、知りたいことを教師に質問してくるので、文型を指定して行う練習と違い、細かいミスが出やすいです。
N4レベルのミスも出ますし、中級文型の誤用も出ます。

そこで、その場でフィードバックをしていきます。

N3、N2に合格していても、N4レベルのミスは出ます。
先に答えを言わず、ミスに気づかせるように誘導することで、学生には有効な練習になると思います。

ただ、教師にとっては、思わぬ質問が飛んできたりする
ので、油断は禁物ですが、教師も学生も楽しみながら、
行える練習です。

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