介護職初任者研修も本格的に実技の研修に入りました。
ボディーメカニクスについてなど、介護スキルの基本が少しずつわかるようになり、おもしろさを感じるとともに、不安も感じるようになってきました。
介護職は人の命に関わる仕事です。
介護補助をしているときも、もちろん
細心の注意を払って、利用者さんに接していますが、介護職になったら、より
利用者さんとの関わりは深くなり、責任も増します。
そんな不安を口にした私に介護職が言った言葉。
初めは誰でも緊張するし、不安。でも、それがあまり出てしまうと、利用者さんに伝わってしまう。
あまりうまくできなかったと思っても、
じゃあ、どうすればもっとうまく介助ができるか、考え工夫し、次に生かしていけばいい。そうしていくうちに、自分のやり方が身についてくる。
聞いているうちに、日本語教師養成講座に通っていた頃の自分を思い出しました。
日本語を勉強することに興味があり、
最終段階の教育実習の前になって、
どうしよう、私に「教師」が務まるのだろうかと不安に苛まれました。
その後の私の歩みは介護職が言った言葉と全く同じであることに気づきました。
どんな仕事も、向き合い方は基本、同じなのではないかと改めて気づきました。
日本語教師との違いは資格が取れても、
あまりシフトに入れない、つまり経験を積むのに時間がかかることです。
それがいちばん心配でしたが、焦らず、
慎重に、一歩ずつ、経験を重ねていこうと思いました。
日本語教師にならなければ、介護業界に興味を抱くことは恐らくなかったでしょう。
そう考えると不思議であり、また携われてよかったと心から思います。