経験があるから、新しい学校に行っても大丈夫ですよ!と、後輩によく言われますが、そんなことはありません。
むしろ、経験を重ねてきたからこそ、初日の授業前は
とても怖いです。
同じ学校で教えていても、担当するクラスは定期的に変わりますし、新しい学生も入ってきます。
けれど、学校には学校の色があり、学生の雰囲気も何となく似てくるものです。
新しい学校は未知の世界です。ルールも異なる点が必ず
あります。学生の雰囲気も少し違います。
教案を書くのは孤独な作業ですが、新しい機関の、顔の見えない学生相手に書き綴るのがいちばん孤独で、書きながら、緊張します。
この緊張は私の場合、クラスに入る直前まで続きます。
「ああ、緊張する。」と思わずつぶやき、他の先生方に
「うつるから止めて。」とよく怒られます。
ただ、不思議なことに、一歩、教室に入ると、スイッチが
入り、わくわくしてきます。
孤独な作業と緊張の果てに、素晴らしい出会いが待っているとわかっているから、この仕事を続けられるのだと実感しています。
新人の先生で、もし読んでくださっている方がいたら、
緊張して大丈夫!と伝えたいです。
大変だからこそ、得られる喜びも学びも大きい。
どんな仕事でも同じだと思います。