子どもの頃、日曜の夜は家族全員で「サザエさん」を見るのが習慣でした。
サザエさんの登場人物は年を取りませんが、自分は年齢を重ねていきます。
あ、ワカメちゃんと同い年になった!ついに、カツオより年上になった!そんな思いで見ていました。
しかし、大きくなるにつれ、毎週見ることはなくなり、
気がつけば、サザエさんどころか、今年、フネと同い年になることがわかり、驚きました。
もうこれ以上、この問題について考えるのは止めようと
思います。
「サザエさん」の原作は漫画ですが、私は漫画のほうが好きです。社会風刺が効いていて、著者の鋭い観察眼が光ります。
登場人物の描写もアニメと違い、人間味が溢れています。
例えば、アニメでは「いい子」のワカメちゃんですが、
原作ではわがまま娘です。
「サザエさん」を見ていると、古きよき人情味のある日本人の生活が描かれており、現代との違いも感じますが、
根底に流れる日本人の精神は今もあると思います。
親戚付き合い、他者への気配り、おもてなしの心…。
日本事情の勉強にもなるので、学生に勧めることもありますが、ストーリーにあまり起伏がないため、反応はイマイチです。
「ちびまる子ちゃん」のほうが内容がわかりやすく、
また、登場人物が個性的で、おもしろく感じるようです。
「ちびまる子ちゃん」も日本事情の勉強になるので、学生にはお勧めしています。