介護施設のアルバイトで、業務用ケーキを切る仕事をしました。
その日、お誕生日の利用者さんがいて、皆でお祝いする
ためのケーキです。小さいサイズで、形は長方形。
厨房の職員が忙しそうだったので、お手伝いをしました。
箱には切るラインが引かれており、その通りに切れば、
きれいに切れるはず…でしたが、不器用な私は大苦戦しました。
何とか切り終わり、お皿に載せたケーキを見て、介護職が笑いながら、放った一言。
「断面図がピサの斜塔みたい。」
言い返せない自分が悲しかったです。
介護職の方を見ていると、手先が器用だなあと感心させられることが多いです。
また、利用者さんの希望に対し、臨機応変に施設にある物で、工夫して応えているところがプロだなと思います。
日本語教師はというと、手先の器用さはあまり関係がない…と思いたいですが、器用なら、それもスキルとして
授業に生かせると思います。
私は絵も下手ですが、授業中、わざと下手な絵をホワイトボードに描いてみせることがあります。
そうすると、学生は集中するからです。絵のうまい学生は黙っていられなくて、「違う!」と言って、上手な絵を
書いてくれることもあります。
もちろん、下手な絵だけではなく、意味をしっかり確認し、画像などを後で見せることもあります。