カリキュラムの内容をどう料理するか 2019年3月3日

一般的に、日本語教育機関では作成されたカリキュラムに従い、教案を作成し、授業を行います。

基本的に、後で出てくる項目を練習したり、取りこぼしたりすることはプロとしてやってはいけません。

これまでカリキュラムを作成する側、決められたカリキュラムに従い、授業をする側、どちらの経験もありますが、
「ボリュームを均一化」することは難しいことです。

ちょうどいい分量のときもあれば、焦点を絞らなければ、終わらない分量のとき、反対に、時間に余裕が生じるときもあります。これは仕方のないことです。

新人の頃、頭を悩ませたのは、時間に余裕が生じるときです。まだまだ「貯金」が少ないので、どんな練習方法をひねり出したらいいのか、いいアイディアがなかなか浮かびませんでした。

今は、例えば、新出項目を練習しても、余裕があるときは、新出項目と一緒に出てきた既習項目の復習をしたり、既習語彙の確認ゲームをしたり、新出項目を使用した自由度の高いディスコースや、ロールプレイを作成したり、ショートスピーチをしたりしています。

クラスのレベルによって、定着の度合いも違うので、
語彙の定着が悪ければ、語彙の復習を入れたり、
定着の悪い既習文型があれば、新出文型と絡めて会話練習をしたり。

既存のタスク教材などに頼り切らず、「自分で考える」ことが自分の力になっていくと思います。

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