よき同僚との思い出 2019年6月17日

中堅教師だった頃、
ある同僚と過ごした忘れられない
数年間があります。

彼女は私より後輩でしたが、優秀な教師でした。

お互いに同じ学校で留学生クラスの担任をしながら、フル稼働で教えていました。

出会ってから、あっという間に親しくなり、学校にいるときはもちろん、うちに帰ってからも、メールや、電話で互いのカリキュラムにある文型分析を一緒にしたり、ディスコースを一緒に考えたりしていました。

彼女はとことん分析するタイプ。
文法書の説明だけでは納得しない。
鋭い視点を持っていました。

私は様々な場面のディスコースを
考えるのが好きなタイプ。

互いの持ち味を生かし、長時間、
アイディアを出し合っていました。

また、彼女は学生との距離感が絶妙で、フランクに接しながら、厳しくするときは厳しくする、きちんと
ラインが引けるタイプ。

当時、学生との関係作りに悩んで
いた私は、彼女の人間性に憧れて
いました。

今は教師を辞めてしまった彼女。

今になると、彼女と出会えたのは
奇跡のように感じます。

ふとしたときに彼女を思い出します。
彼女から学んだことは私の中に今も生きています。

教師にライバルは必要ない。
優劣を競う仕事ではないから。

けれど、切磋琢磨し合える同僚との出会いは、かけがえのない宝物に
なるのだと、深く感謝しています。

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