介護施設でアルバイトをしていると、考えずにはいられません。
人は誰しも年を取り、介護をしてもらわなけらばならない状況になる確率は高いのですから。
自分が利用者だったら、どのように接してほしいのか。
そのことを常に頭の中に置きつつ、利用者さんに接して
います。
バイト先の利用者さんは優しい方ばかりです。
そして、礼儀正しいです。
もちろん、病状によって、いろいろあります。
認知症による言動もありますし、話すことがほとんどできない方もいらっしゃいます。
主に、お茶の時間や、食事の時間など、少しおしゃべりをする機会があります。
また、施設によって異なりますが、バイト先では、利用者さんと一緒に、同じ食事をいただきます。
もちろん、介護職の方は、食事介助の必要な利用者さんの介助を済ませてから、自分の食事をします。
私は食べながら、頃合いを見て、お茶のお代わりに回ったり、下膳したりしています。
利用者さんは食事を運びに行ったり、お茶のお代わりに
行ったり、下膳に行ったりすると、必ず「ありがとう。」
と言ってくださいます。話せない方も、表情やしぐさで
伝えてくださいます。
他にも、「ちゃんとご飯食べた?もっと食べないとだめよ。」とか、無理して重いものを運ぼうとすると、
「止めなさい!」と複数の利用者さんから声が飛んできます。
利用さんは私の親世代です。接していると温かい気持ち
になります。
そして、同居していた亡き祖母のことを思い出します。
祖母が大好きで、いつもまとわりついていました。
私のファーストキスは祖母です。嫌がる祖母の頬に
無理やりチューしたことを覚えています。
施設には私の理想の利用者さんがたくさんいらっしゃいます。
ひとつ恐れていることは、もし、将来、自分が利用者になったら、外国人介護職に対して、頼まれてもいないのに、日本語を教えて、介護職の方を困惑させることです。
それだけはしないようにと、今から戒めています。