今後、就労目的の外国人は増加していくと思われます。
通常、ビジネス会話のテキストは中級以上の学生向けに作られています。
では、初級の学生には教えられないの
でしょうか。
そうでもありません。
ニーズに合わせた最低限のビジネス会話を教えることは可能です。
動詞のて形が入れば、もしくはよく使う動詞のて形だけ覚えれば、丁寧な日本語表現が使えます。
例えば‥
〜てくださいませんか
〜てもよろしいでしょうか
丁寧な理由の「ので」も、行く・使う
など、動詞の辞書形が未習でも、ます形で練習することができます。
実際、日本人は使いますし、とても丁寧な表現になります。
後は、場面を設定し、会話の切り出し方から終わり方まで、ディスコースを機能別に作成し、練習すれば、職場ですぐに
使えます。
特に、プライベートレッスンや、企業レッスンの場合は、ニーズが絞れるので、
その学生が仕事で使う語彙を聞き出し、
どんな役職の日本人と、どんな場面で
話す機会があるか、聞いてから、組み立てて行けば、生きた日本語が学べます。
今、短期のプライベートレッスンで実践していますが、学生と相談しながら、
どんな練習をするか、決めています。
テキストを指定されて教える経験も大切ですが、自由にアレンジして教えるのも
楽しいし、勉強になります。