『大学・大学院留学生のためのやさしい論理的思考トレーニング』2019年5月28日

能力試験対策をしていると、読解の壁が立ち塞がります。

メインテキストには初級から読解の問題がありますが、読解力を伸ばすのはたやすいことではありません。

個々の学生の国語力とも関係して
きます。

また、国語力が高くても、発想が豊かな学生の中には、自分で考えることが好きなので、読解文に入り込めない、結果、正答が出せないこともあります。

『大学・大学院留学生のためのやさしい論理的思考トレーニング』というテキストがあります。
今は新版も出ています。

この中に、読解文を読んで、マッピングをしたり、読解文のタイトルを考えたりする問題があります。

この練習は有効だと思います。

学生がマッピングをしている様子から、読解のどこでつまずいているのかがよくわかるからです。

学生自身も気づくことができるでしょう。

そして、ふと感じたこと。

学生自身に論理的思考力を身につけさせるためには、まず、教師自らが思考力を養わなければならないということ。

これは新人教師の頃からトレーニングをすることができます。

指定された教材に頼りきらず、
教材を活かした上で、学習対象者に合わせたアレンジを考えて行うなど、常に思考することが大切なのではと思います。