学生からよく出る質問です。
もちろん違う部分があります。
では、どのように違うのか。
似たような意味で使える場面もあるので
まず、例を出して教えます。
そして、どちらか一つしかない機能を教えます。
「気持ちが悪い」「気分が悪い」
で考えると、わかりやすいです。
体の具合が悪いとき、どちらも使いますが、それ以外の場面でも使います。
そこにわかりやすい違いが生じてきます。
国語辞典と類義語辞典を見る。
辞書の説明をわかりやすく、簡潔に提示する。
理解しやすい場面を示し、例文を挙げる。
学生に自分の経験を語彙を使って話させ、理解を確認する。
類義語の教え方は基本、この流れです。
語彙を教えるのは好きです。
調べたり、考えたりしていると、日本語について新たな発見があり、楽しくなります。
教師は授業中は1人で、フィードバックしてくれる上司はいません。
けれど、学生がその役割を果たしてくれます。
説明や例文がわかりにくければ、
「わかりません。」と言ってくれたり、
言わなくても顔に書いてあったり。
学生の反応から教師は学びます。
また、こんな経験もあります。
先日、テキストの語彙を教えていたとき、既習語彙が出てきたので、学生に例を挙げてもらいました。
すると、私が考えていた例文よりわかりやすく、的を射た例文が出てきました。
褒めながら、思わずメモを取りました。
学生のほうがうまい!とちょっと情けなく思いつつ、何だかうれしかったです。